ホムンクルスの正体が意外!姿が変わる理由や目的
2001年から2010年まで連載をしていた鋼の錬金術師は、多くのキャラクターが登場しますが中でもキーマンとして活躍するのが「ホムンクルス」という存在です。
この存在は、ホーエンハイムの血液を媒介にして造られた人造人間であり、物語における最大の敵として描かれています。
そんなホムンクルスですが、とんでもない裏話があるのをご存知ですか?
ここでは、ホムンクルスの正体や姿が変わる理由、さらには真の目的について紹介していきます。
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1.物語を通して明らかになった「ホムンクルス」の意外な特徴
鋼の錬金術師の物語を理解する上で、ホムンクルスを知っておくことは欠かせないほど重要な存在です。
そもそも、この存在は古代国家「クセルクセス」において、ホーエンハイムの血液を媒介にして造られた人造人間ですが、当初はマリモのような姿形をしていました。
ホーエンハイムにとっては子供のようなものですが、名前も知識もゼロだった彼を一流の錬金術師にしたのはホムンクルス。
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そして後述するように、7人を自らが作り上げたので「お父様」などと呼ばれ、ホーエンハイムからは「フラスコの中の小人」と呼ばれています。
お父様などと呼ばれていますが、正式名称は不明であり心の中で何を考えているのかもほとんど分かりません。
ホムンクルスとして最初に誕生した、「お父様」ですがその後に配下のホムンクルスを自らが生成します。
七つの大罪の全てを「お父様」から切り離し、それぞれの特徴を持つホモンクルスを作りだしたのです。
- 傲慢
- 色欲
- 嫉妬
- 強欲
- 怠惰
- 暴食
- 憤怒
これらの感情や傾向が続くことにより、罪が生じるために七つの大罪と表現されており、キリスト教の教えの一つとなります。
お父様はこれら7つのホムンクルスの生みの親であり、これらを全て取り除いた後は感情面で豊ではなくなりましたが真理に近づいたんですね。
2.ホムンクルスが抱く目的がエグかった…
古代国家「クセルクセス」によって、ホーエンハイムの血を使って誕生したホムンクルス。
とても冷酷な性格を持つお父様ですが、何を目的に持ち配下を作るなどしたのでしょうか?
実は彼の目的こそが、この物語で非常に重要な要素を持っており黒幕と言われる所以でもあります。
最初に誕生したときのホムンクルスは、フラスコの中でしか生きられないながらも、人智を超えた知識を持っていました。
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自身の境遇に不満を覚えたホムンクルスは、不老不死を欲していた当時の王を騙し、クセルクセス全土を用いての「国土錬成陣」を作らせます。
そうしてクセルクセス人を全員「賢者の石」にし、半分を自分に、もう半分をホーエンハイムに付与することに。
このとき、ホーエンハイムとそっくりの容れ物を作ったので、フラスコから外に出て自由に動くことに成功します。
最初の目的を果たしたホムンクルスは、より完全な存在(神、あるいは真理)になることを画策し、それが目的となりました。
惑星の「真理の扉」を開いて、その中にある全ての情報を取り入れることによって神になれると確信。
そのため、アメストリスを建国し全土を使った錬成陣を進め、真理の扉を開けたとされる5人を探しているのです。
ホムンクルスは自分を神になろうとし、錬金術の研究にふけり、配下のホムンクルスや軍上層部を奴隷のように使い世界を裏で操っていました。
3.ホムンクルスが迎えた壮絶な結末とは?
ホムンクルスは自身が神になるために、惑星に存在する全ての情報を手に入れようとしました。
そのためには5人の錬金術師が必要であり、「約束の日」についに神となり得る情報入手に成功します。
全てを手に入れ目的を達成したホムンクルスは、5人の錬金術師が用済みなので始末しようとしたところ、ホーエンハイムが仕掛けたカウンターの錬成陣によって逆転。
反戦するものの、ホムンクルスには「神」を抑え込むほどの力が残されておらず、戦いによって賢者の石を大量に消費。
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最終的には、右腕が完治したエドワードとの一騎打ちに敗北し「真理の扉」の前に無理やり送られることとなりました。
この真理の扉は、誰にでも存在する物体でありホムンクルスはその前で、「真理」とされる存在とやり取りすることに。
真理から「お前は他人の力を使って"神とやら"にしがみついていただけの弱い存在」と指摘。
真理の扉の向こう側へ送還されたなら最後、二度と現実世界に戻ってくることはできません。
元々、ホムンクルスは錬金術によって偶然誕生した人造人間であり、この世にいるべきではない存在。
真理の扉の向こう側に強制送還させられたのは無理もなく、ホムンクルスは絶望しながら引きずり込まれていき消滅しました。
こうしてホムンクルスは、異空間へと放り出されこの世に存在しなくなったのです。
4.ホムンクルスに見られる個性的すぎる性格
配下に七つの大罪をそれぞれ当てはめ、自身は罪から解放されて神になれるとホムンクルスは考えていたのかもしれません。
人を超える知識を持っていたとしても、上手に適用できなければ結局は罪を生む結果になることをホムンクルスは体現していたと言えるでしょう。
真理の扉の向こう側へと強制送還され、現実世界から消滅したホムンクルスですがどんな性格をしていたのでしょうか?
- 冷酷
- 残酷
- 不愛想
- 無関心
- 愛嬌がある
- ユーモアがある
本編において、ホムンクルス(お父様)は黒幕として世界を裏で操っている存在です。
当初は感情が多少は入り込んでいたので表情豊かでしたが、後半になるとそうした表情もしなくなりました。
人間を超えた知能を有しているので、非常に冷酷で人間を目的を達成するための道具にしか見ておらず、用が済んだら抹消します。
役柄上、笑いを取るような存在ではありませんが、性格を見ると「愛嬌がある」といった首をかしげたくなるものも見られますね。
実はオマケにおけるホムンクルスは、とてもコミカルに描かれており読者から人気があるのです。
本編とオマケで両極端な態度を取るホムンクルスは、とてもオイシイ立場にいると言えるでしょう。
5.ホムンクルスの容姿が「数回変わる」驚きの理由
鋼の錬金術師に登場するラスボスであり黒幕の「ホムンクルス(お父様)」は、作中で何度も容姿が変わります。
どうしてここまで容姿が変わるのでしょうか?
ホムンクルスは、合計で4回ほど姿を変えておりそれぞれに特徴が見られます。
最初はマリモみたいない容姿で、1回目の変化で壮年のホーエンハイムに似た姿になりました。
2回目の変化で全身が真っ黒でありながら眼が体中についている不気味な存在となり、3回目の変化で頭部に1つだけ目玉があり大巨人のような姿に。
そして最終形態は、若かりし頃のホーエンハイムにソックリ、つまりエドワードに瓜二つの状態(完全体)に変化。
神のような実力を持ち、等価交換の原則を完全無視した錬金術を応用するなどその幅広い能力はラスボスに相応しいものでした。
このようにホムンクルスは、自身の力を開放することによって姿が変わっていくのです。
まとめ
ここでは、ホムンクルスの特徴や人数、目的などについて紹介していきました。
ホムンクルスは、お父様とも呼ばれる存在から七つの大罪を切り離した配下7体を作りだします。
大元のホムンクルスは世界を裏で操り、自身を神と似た存在にして完全になる目的を持っていましたが失敗に終わっています。
不愛想で冷酷な性格をしていましたが、オマケでは笑いを取るコミカルな役回りをするなど多彩なキャラクター。
ラスボスという大役を立派に果たした、素晴らしい登場人物と言えるでしょう。